【 WingArms零 制作工程 】
ウィングイクスリング『青龍』の制作工程を簡単ですが紹介させていただきます。
- クレスト(WingArms零ロゴマーク)の制作
まず最初に純銀を溶かしていきます。
当店のマーク、クレストパーツは純銀を使用しているため地金から溶解⇒成形していきます。
純銀は柔らかい金属ですが、不純物を含まないぶん銀の種類の中ではかなりの熱量が必要になります。
ついでに銀の違いを紹介します。
←こちらが溶かした銀の塊。
左が純銀、右がsilver950。
不純物が多いほど黒く染まっていきます。
私はこの輝きに魅せられてロゴマークに純銀を使用すること決めました。
工程に戻ります。
打ち出しを行うため銀の塊を金槌で叩いて薄くしていきます。
(白黒でスミマセンm(_)m)
ある程度薄く広がったら金型に乗せて叩いていきます。
叩いていると固くなってきますので再度熱してなましていきます。
そして叩く⇒なます⇒叩くを繰り返していると・・・
モチーフが浮き出てきます。
完全に金型と同じになるまで叩く⇒なますを続けます。
モチーフがくっきりしてきたら打ち出し完了です。
次はモチーフのまわりを糸鋸で切り抜いていきます。
そして・・・・
最後はヤスリでまわりを削り研磨して
完成です!
さて次は指輪本体の制作に移ります。
- 本体部分の制作
裏面部分から作ります。
彫刻した銀板をなまして刻印を打ち込みます。(彫刻部分は省略してます)
WingArms零ですが零という漢字だけの刻印を使っています。
フルネームで作れば良かったのですが大きくなりすぎるため一文字にしました。
この文字もオリジナルのため個性があります。
次は表。(写真は朱雀を使用しています、撮るの忘れてましたm(_)m)
彫刻してからクレストモチーフを溶接していきます。
写真ではモチーフを乗せてますが乗せる前にモチーフの裏に銀ロウを溶かしておきます。
接着面にフラックスを塗り、ズレないようにからげ線を巻いて固定します。
そして火で炙ってロウ付けしていきます。
ロウ付けを終えたら、酸洗いをしてキレイにします。
- 指輪へ成形
芯棒を使って銀板を丸めていきます。(写真が無くてスミマセン)
普通は木槌を使って叩きますが私はゴム槌で曲げています、モチーフに純銀を使っているため出来るだけキズを付けないよう考慮しているためです。
丸めて端と端を合わせます。
隙間のないように合わせたら糸鋸を入れます。
切った断面を同じにして隙間を無くしロウを流れやすくするためです。
隙間がないのを確認したらフラックスを塗り、ロウ材を置いていきます。
そして火で炙ってロウ付けしていきます。
溶けたのを確認したら再度、酸洗いへ
フラックスでロウ付けの状態がわかりにくい場合があるため酸洗いしてから溶接具合をみます。
確認ができたら余分なロウを削り、ゴム槌で叩いて真円にしていきます。
最後に写真のように槌目を入れていきます。
(こちらは好みですので槌目なしもできます)
- 仕上げ
ルーターを使い研磨していきます。
私は細かなところも磨けるように研磨ディスクを使用しています(写真が無くてスミマセン)
荒目⇒細目へと変えていき磨いていきます。
キレイになったところで全体を燻して黒く染めます。
そして再度ルーターで磨き今度はバフで表面を鏡面磨きをしてピカピカにします。
最後に黒く残したいところを燻します。
そして・・・完成です!